4月14日夜7時より、ドラマ新番組「のの湯」(原作:釣巻和(つりまき のどか) 原案協力:久住昌之 秋田書店刊)が全国無料放送BS12トゥエルビで放送スタートします。3人の女の子が、銭湯めぐりの“ハダカの付き合い”を通して友情を育くんでゆく、心も身体もほっこり温まる全11話の新感覚ドラマ。都内~近郊の個性派お風呂屋さんが毎回登場と聞いては、銭湯ファンも見逃せません!
 今回は、このドラマの主人公・鮫島野乃(のの)役の女優・奈緒さんにお話を伺いました。昨年のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』ではヒロインの親友・菜生(なお)役を演じて日本中の注目を集めた奈緒さん。その時は本名と同じ役名に運命を感じられたそうですが、今回の銭湯女子役には何を思われたのでしょうか?
 まずは「掛け湯」がわりに、1010編集部から東京都浴場組合並びに全国浴場組合の公式キャラクター「ゆっポくん」のぬいぐるみをプレゼント。手渡したときの奈緒さんは、今日イチの笑顔でした。かっカワイイ!!

奈緒 わー! ゆっポくん! 実はゆっポくんって(「のの湯」を監督した)宝来忠昭監督にそっくりなんです(笑)。ありがとうございます!

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――まずは、銭湯女子をテーマにしたドラマの主演というお話を聞いたときの感想を教えていただけませんか。

奈緒 シンプルに楽しそうだなと思いました。もしかしたら、いろんな銭湯に入れるのかもって、ワクワクしたりして。原作のコミックも読ませていただいたんですが、主人公の野乃の生き方や考え方に同世代の女の子として共感するところがたくさんあって、これをどう演技で表現したらいいんだろうと考えはじめると、ますます楽しみになりました。でも、ふと入浴シーンってどうなるんだろうって気付きまして(笑)

――(笑)。不安になりましたか?

奈緒 ドキっとしました(笑)。でも、それはイヤというより、観る方にどう受け取られるんだろうと、そちらの方が気になったんです。この作品は、家族みんなで銭湯に行く感覚で観てもらえるものになることが理想だと思うんです。でも、宝来監督とお話をさせていただいて、監督も同じ方向を向いていらっしゃるんだなとすぐにわかりました。

――イメージが共有できていると実感できるのは素敵ですね!

奈緒 私はまわりから「もう少し色気が欲しい」と言われることがあって(笑)。でも、だからこそ、女の子女の子したところを全面に出さない野乃も演じる事ができるはずって思えたんです。だから監督には「私の色気のなさをここで発揮したいんです!」とお願いしました (笑)。

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――世界的に見ても珍しいマニフェストですね (笑)。ところで、この作品に出演するまで銭湯に行ったことはありましたか?

奈緒 私は福岡の出身なんですが、地元の銭湯にはよく行っていました。今でも実家に帰ると行っています。福岡もまだ銭湯がたくさん残っているんですよ。また、母の実家は熊本なんですが、母に連れられて熊本の銭湯にもよく行きました。母が子供時分には内湯がなくて、毎日お風呂屋さんに行くのが当たり前だったそうです。東京で活動するようになってからは、表参道の清水湯さんとか……。実は上京したばかりの夏に、青山を歩いていたときに、どうしてもお風呂に入りたくなって検索してみたんですよ。そうしたら「あ、あるんだ!」と(笑)。自分で探しておいて言うのもヘンですが、まさか、モードの最先端の街にも銭湯があるとは思わなかった(笑)。九州の感覚でいうと、もう少し下町的なところにあるものだと思っていたんです。

――青山を歩いていて「ここにお風呂屋さんがないかな?」とは思わないかもしれませんね。これもレア・ケースです (笑)

奈緒 銭湯に呼ばれていたのかも(笑)。

――福岡と東京の銭湯には違いがありましたか?

奈緒 東京の銭湯には、さっきの表参道の清水湯さんのようなデザイナーズ銭湯というか、最新形の銭湯があるかと思えば、一方では今回のロケもさせていただいた北千住のタカラ湯さんのように、昔ながらのスタイルを守っていらっしゃるところもありますよね。これは銭湯だけに限ったことではないんですけど、上京して来てよく思うのは、東京は新しいものと伝統的なものが混在というか、両立している街なんだなということなんです。地方は新しいものはどんどん入ってくるんですが、そのぶんだけ古いものがなくなっている気がするんです。銭湯のスタイルにもそれが現れている気がします。

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――はっとさせられるようなご意見ですね。奈緒さんも単身で上京されたということですが、同じように地方から、上京して東京で自活している野乃にシンパシーは感じますか?

奈緒 とても感じますね。例えば原作の最初の方では、野乃は銭湯に行くときにおもちゃの金魚を連れていってます。あの金魚って、野乃にとってきっと友達だと思うんです。だから、それが表しているのは大好きな銭湯を誰とも一緒に共有できていないという淋しさでもあるし、逆にひとりでも大丈夫なんだっていう決意かも知れない。本当は誰かと一緒に行って「気持ちよかったね」って言い合いたいけど、でもひとりでも平気だよって自分に言い聞かせるみたいな感じなのかな……。でも、だからこそ友達ができたときの存在の大きさと喜びはかけがえがないんだなと思いましたし、そこが一番共感するところです。私もひとりで上京してきて、最初はあまりお友達もできなかったので、ついその頃の自分を重ねて野乃を見てしまいますね。さっきお話した表参道で清水湯さんを見つけたときも、そのままひとりで入って、すごくうれしかったんですけど、それを伝える人は誰もいなかった (笑)。

――「銭湯女子の孤独」ですね(笑)。

~次回に続く

(取材・文:銭湯ライター 品川致審/写真:望月ロウ)


■原作:「のの湯」<著>釣巻 和・<原案協力>久住昌之(秋田書店「Souffle」連載)
■監督:宝来忠昭、平波亘
■脚本:宝来忠昭
■製作:「のの湯」製作委員会
■制作:キュー・テック
■制作協力:エンテラス
■公式HPアドレス:https://www.twellv.co.jp/nonoyu/
■公式Twitter:@dorama_nonoyu

【キャスト】 奈緒、都丸紗也華、高橋ユウ、福山翔大、中村優一、根岸季衣 ほか

【放送スケジュール】
■テレビ放送:全国無料放送 BS12 トゥエルビ
本編スタート 2019年4月14日(日)夜7時00分より
毎週日曜夜7時00分~7時30分 全11話

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©釣巻和、久住昌之(秋田書店)/「のの湯」制作委員会