全国無料放送BS12トゥエルビで絶賛放送中の「のの湯」(日曜夜7時~ 原作:釣巻和(つりまき のどか) 原案協力:久住昌之 秋田書店刊)。3人の女の子が、銭湯めぐりの“ハダカの付き合い”を通して友情を育くんでゆく、心も身体もほっこり温まる新感覚のドラマ。都内~近郊の個性派お風呂屋さんが毎回登場することも、銭湯ファンの間で話題です!

前号に続いて、このドラマの主人公・鮫島野乃(のの)役の女優・奈緒さんのインタビューをお届けします。昨年のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』ではヒロインの親友・菜生(なお)役を演じて日本中の注目を集めた奈緒さん。その時は本名と同じ役名に運命を感じたそうですが、お話の「湯温」が上がるにつれ、今回の野乃役も必然だったとしか思えない、銭湯女子の素顔が見えてきました! Vol.1はこちらからどうぞ。


~前回からの続き

――「のの湯」に登場する女の子たちの、湯毛荘での3人暮らしは、現代的にいうとシェア・ハウスだと思いますが、同世代の奈緒さんはこんな生活スタイルをどう思いますか?

奈緒 私、実は経験あるんですよ、3人暮らし。3歳上の先輩お二人と同居していました。もともと旅館だったのを改装したシェア・ハウスで、本当に湯毛荘みたいな雰囲気のところでした。ふるーい建物でしたけど、すごく楽しかったんですよ。だから、「のの湯」の撮影はその頃のことをずっと思い出しながらやっていました。3人で暮らしはじめた頃、最初のうちは「お互いの時間もあったほうがいいよね」って話し合っていたのに。すぐにずっと一緒にいる方が楽しくなってきて、休みの日まで時間を合わせて遊んでいました。共同生活って本当に楽しいんですよ。だから、野乃の気持ち、すごくわかります。

――お話を伺っていると、まるで奈緒さんのために「のの湯」というドラマがあるみたいですね! 原作には共同生活の中での気持ちのすれ違いも描かれていますが、奈緒さんの3人暮らしではどうでしたか?

奈緒 ちょっとした行き違いとかは、やっぱりありました。ほんの些細なことなんですけど。でも一緒に暮らしていくと、それぞれの役割分担がなんとなく決まっていくんです。そんな中ですれ違いも収まっていく。そこも「のの湯」と同じでした。うんうん、あるよねって、うなずく感じです。

――奈緒さんの役割はどんな感じだったんですか?

奈緒 えー、同居のお二人がお酒好きで、飲んで帰ってきてそのまま寝ちゃったりするので、寝ている先輩達のお化粧を落としたりとか。まあ、健康管理ですか。あと、風紀委員!

――その3人で一緒に銭湯に行ったことはありましたか?

奈緒 近所になかったので銭湯には行けなかったんです。でも、そのシェア・ハウスには内湯と別に、大きなシャワー・ルームもあったので、おしゃべりしながらよく3人で一緒に入ってました。銭湯が近くにあったら絶対行ってましたね。ご飯を食べるのも、寝るのも、お風呂も一緒(笑)。これが楽しいんです。もし野乃に誘われたら、湯毛荘に住んじゃうかも。シェア・ハウスを出て一人暮らしをはじめた頃は、帰りたくて仕方なかったですから。湯毛荘も賑やかで楽しそう。

――「のの湯」の登場人物では、野乃はみんなで銭湯に行きたい派。岫子(くきこ)は一人で行きたい派。アリッサは少し抵抗がある派ですが、実際の奈緒さんも野乃と同じなんですね。

奈緒 みんなと一緒に行きたいんです。地方のロケなんかでは、キャストさん達同士で「お風呂行こうよ」なんて話が盛り上がることがあるんですが、結局女湯では一人になっちゃうことが多くて淋しいんですよ。女友達と一緒に入りたいです!

――今回共演された根岸季衣さんが「お風呂の撮影って本当に大変なんです。娘たち、頑張っていました!」とコメントされていました。撮影で大変だったエピソードがあれば教えていただけませんか。

奈緒 最初はお湯に浸かっているシーンでのぼせないか心配だったんですが、スタッフの方が細かくケアして下さったので、そこは大丈夫でした。それよりも、脱衣場で洗い髪のままおしゃべりをする設定のシーンが大変だったんです。髪と身体を水で濡らしてからカメラを回すので、すごく寒くて。あー、早く本当にお風呂に入りたい! そこにお風呂があるのにって。

――野乃は浅草で人力車の車夫として働いています。実際に人を乗せて人力車を引くシーンの撮影は大変ではなかったですか?

奈緒 最初はやはり大変でした。人力車って200キロ以上あるんですよ! でも、バランスの取りかたというか、コツみたいなものが見つかったら、なんとかなりました。むしろ難しかったのは所作でした。インストラクターの方から人力車のことを一から丁寧に教えていただいたんですけど、お客様に安心して乗っていただくためのマニュアルが、所作としてちゃんと決まっているんです。ひとつひとつの動きにマナー以上の意味があって、それが普段から身体に染みついているかどうかは、ちょっとした動きですぐわかってしまう。急に車夫に見えなくなってしまうんです。そこにとても神経を使いました。

――その所作をひとつ紹介してもらえませんか。

奈緒 例えば走り出す前、お客様を乗せた人力車を持ちあげる時には、車夫は進行方向を向いているとダメなんです。お客様を不安にさせないように、そちらを向いて、きちんと目をあわせたままゆっくりと持ち上げないといけないんですね。これを一連の流れの中で自然にできるようにするのはとても難しかったです。

――なるほど、本当に重いのは人力車より所作なんですね(笑)。

~次回に続く

(取材・文:銭湯ライター 品川致審/写真:望月ロウ)


■原作:「のの湯」<著>釣巻 和・<原案協力>久住昌之(秋田書店「Souffle」連載)
■監督:宝来忠昭、平波亘
■脚本:宝来忠昭
■製作:「のの湯」製作委員会
■制作:キュー・テック
■制作協力:エンテラス
■公式HPアドレス:https://www.twellv.co.jp/nonoyu/
■公式Twitter:@dorama_nonoyu

【キャスト】 奈緒、都丸紗也華、高橋ユウ、福山翔大、中村優一、根岸季衣 ほか

【放送スケジュール】
■テレビ放送:全国無料放送 BS12 トゥエルビ
本編スタート 2019年4月14日(日)夜7時00分より
毎週日曜夜7時00分~7時30分 全11話

©釣巻和、久住昌之(秋田書店)/「のの湯」制作委員会