2018/06/28

トピック

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2016年にリノベーションを行い、デザイン性の高さと良質の湯がメディアでも話題の万年湯(新宿区)。その経営者である武田信玄(のぶよし)さんが、現代の銭湯経営について語る講義が6月27日、学習院大学で行われた。

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万年湯経営者の武田信玄さん

 

この講義は、経済学部特殊講義スタディスキルズという授業の一環で、担当教員の鈴木賀津彦さん(東京新聞・編集委員)と学習院大学銭湯愛好会(宇佐見和希代表)の連携により生まれた。鈴木さんは「受け身で授業をこなすのではなく、多様な環境に触れることで積極性を身に着けてほしい」と、武田さんを招いた意図を話す。

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講義では、武田さんが東京に2600軒の銭湯があった昭和40年代の最盛期から、560軒ほどまでに右肩下がりで減り続けている現状を説明。黙っていても客が入る殿様商売だった時代から、家庭風呂の普及による利用者の減少に対応するため、様々な経営努力をするようになった変遷などが語られた。

そして、自身が経営する万年湯を例に、リノベーションにより集客に力を入れる銭湯が増えている変革期の銭湯の現状をはじめ、ユーザーの意向の汲み取り方、井戸水の水質、地域社会との関わり、新大久保という地域性など、講義の内容は多岐に渡った。

また、武田さん自身が風呂屋の仕事が好きではなく、嫌々ながら跡を継いだという秘話も披露され、その意外性に受講生から静かな笑いが起きる場面も。

最後に「近くの銭湯へ行けば、その良さがわかると思うので、ぜひ一度体験してほしい」と武田さんは話を締めくくった。

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1時間半にわたり講義を行った武田さん

 

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講義を企画した担当教員の鈴木賀津彦さん

 

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企画実現に奔走した学習院大学銭湯愛好会代表の宇佐見和希さん