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 銀座線稲荷町駅付近は、古くから仏壇や仏具を扱う店が多いことで知られる。そんな稲荷町駅から北へ2分ほどのところにある「寿湯」を訪ねた。

 ご主人の長沼雄三さんは2001年に店を継いで以来、積極的に改装を重ねてきた。数ある浴槽のなかでも人気なのが、男湯にある都内最大級の露天風呂だ。

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「2008年に燃料をガスに切り替えた際に、必要なくなった薪置き場を有効活用して露天風呂を作りました」と長沼さん。

 昼12時、開店を待ちわびた常連さんたちとともにお湯をいただく(※開店時間は2016年7月1日より午前11時に変更された)。目玉の露天風呂は10人以上がゆったりとつかれる広さ。休憩スペースも併設され、開放感を存分に味わえる。露天風呂の脇には、水風呂が2つ。一つは露天の水風呂、もう一つは洞窟水風呂で、両方とも掛け流し式だ。露天風呂の隣には塩サウナがあるが、驚くのは浴室のほうにも遠赤外線式サウナを設けてあること。サウナと水風呂が2つずつあるなんてスゴイ! 女湯にも男湯よりは小さいものの、露天風呂、水風呂、遠赤外線サウナが設置されている。「たまたま男湯側に大きな敷地がありましたが、将来的には女湯のバックヤード側も拡張できたら」とのこと。

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 浴室のほうには、中島盛夫絵師が描いたペンキ絵の下に、日替わりの薬湯と白湯の浴槽がある。うれしいのが温度設定で、薬湯は熱めの45℃、白湯は41℃、露天風呂は40℃と3種類あるのだ。これなら普段家庭風呂の温度に慣れている人や子どもでも、好みの温度の浴槽にじっくりつかれる。

 さて、寿湯はお風呂だけでなくアメニティもすごい。リンスインシャンプーやボディソープだけでなく、化粧水、乳液、ティッシュペーパー、綿棒、ドライヤーなどが自由に使えるのだ。さらに携帯電話の充電も可能であるほか、ネット用のパソコンもあり、お年寄り用に玄関にも椅子を設置。多数を占める自転車利用客のために空気入れまである。

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 また、長沼さんが自ら制作して毎月配布している「寿湯だより」は既に100号を越えた。「薬湯の予定をはじめ、店主の一言などを掲載しています。楽しみにしているお客さんがいるので、やめられなくて(笑)」。

 長沼さんに今後の展望について尋ねると「値上がりしている光熱費をなんとか下げたい。燃料の廃熱を利用したり、照明のLED化など省エネに力を入れていきたいですね」とのこと。「お客さんがお風呂に来て喜んでくれたらうれしい」と話す長沼さんの寿湯、その進化はまだまだ止まらないようだ。

(編集部)

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店頭には自転車用空気入れを常備

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店主の長沼雄三さん(右)と従業員の湊研雄さん

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広々としたロビー。パソコンは無料で利用可

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無料で使えるアメニティグッズがいっぱい

【DATA】

寿湯(台東区|稲荷町駅)
●銭湯お遍路番号:台東区31番
●住所:台東区東上野5-4-17
●TEL:03-3844-8886
●営業時間:11:00~25:30(最終受付25時05分)
●定休日:第3木曜(12月は休まず営業)
●交通:東京メトロ銀座線「稲荷町」駅より徒歩2分
●ホームページ:http://www7.plala.or.jp/iiyudana/
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