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新宿駅から小田急線に揺られること約20分。多摩川を挟んで、川崎市に程近いエリアに狛江駅があります。その狛江駅から徒歩3分の距離に店を構えるのが、その名もずばり「狛江湯」です。一見すると、集合住宅風の外観ではありますが、60年以上の歴史があり、地元の方たちに愛され続ける由緒正しい銭湯です。今回はその狛江湯の魅力に迫りたいと思います。

浴室は男湯・女湯、ほぼ同じ設計で、広めのカランスペースに、湯船が二つ。そのほかにサウナ、水風呂、立ちシャワースペースという構成です。

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男湯全景。カランの間隔は広めでゆったり

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女湯の洗い場と立ちシャワースペース

二つの湯船に張られたお湯の温度はどちらもちょっと熱め。「お湯は少し熱いくらいが気持ちいい」というこだわりのもと、42.5℃に設定しているとのことです。ミクロバイブラ風呂と超音波マッサージ座風呂の2種類の湯船では、それぞれで違ったリラックス効果が味わえます。

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マイクロバイブラ風呂

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超音波マッサージ風呂と水風呂

サウナは同時に6名は入れる広さです。手入れがしっかりされた清潔感のある室内は、BGMにラジオが流れており、ゆったりと熱気を楽しむことができます。湿度もちょうどよい加減で、サウナ上段に座れば1分と経たずに、じわりと汗ばんでくることでしょう。

水風呂も銭湯としては広めで、2~3名まで入れます。強烈な冷たさはないものの、20℃前後の水温は、サウナ後の体をゆっくりと冷やすのにはちょうどよいはず。冬場はさらに冷たくなると思うので、サウナ後に強めの刺激がほしい方は、これからのシーズンがおすすめです。

脱衣場は男湯がL字型で、女湯が長方形。どちらもロッカーと共にしっかり座れるスペースが設けられており、服の脱ぎ着にも優しい設計です。また、室内に生けられたお花は、少しでも季節を楽しんでほしいという思いから。ぜひご注目を。

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男性サウナ室

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女湯脱衣場

さて、そんな狛江湯ですが、創業から60年以上と歴史が長いことから、近隣エリアからたくさんの常連さんがいらっしゃいます。さらに最近では川を越えて川崎のお客さんも多く入りに来るとのこと。会社帰りに狛江駅で降り、入浴していく方もいれば、多摩川沿いでテニスやサッカー、ランニングなどスポーツを楽しんだあとの汗を流すため立ち寄る方など、利用シーンは様々。さらに土日ともなると、車で一家そろって入浴に来るお客さんもおり、日によって銭湯の客層が変わるのも特徴。店舗前に駐車場が広く取られているので、遠出して来るお客さんも安心です。

また耳寄りな情報としては、銭湯の上の住宅にお住まいの方たちは、毎日狛江湯に無料で入れるとのこと! 熱烈な銭湯ファンの方たちにとっては、非常に魅力的な住居となるのではないでしょうか。ぜひともチェックしてみてください。

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狛江湯外観。一見銭湯があるようには見えないが、右手奥に狛江湯の入口がある

取材の最後には、屋号が入った立派な暖簾(のれん)を入り口にかけてくださいました。大きく「狛江湯」と記されたその暖簾は、それだけでも迫力があり、歴史を感じさせます。最近では、飲料メーカーなどから提供される暖簾をかける銭湯も多く、このように特徴のある暖簾をかける機会は減っています。しかし、こうしてしっかりと銘が入った暖簾を見ると「今から銭湯に入るぞ!」という気持ちが自然と高まります。

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力強い文字と濃い藍色が風格を漂わせる

取材を終えて、気付けばもうオープンの3時。待っていましたとばかりに、常連さんたちが勢いよく入店して、浴室は開店直後とは思えないほど賑やかに! 狛江湯がいかに地元の方たちから愛されているのかを実感する一幕でした。

なにかひとつ飛び抜けた「コレが!」という特徴はないまでも、銭湯に必要な要素を一つずつ丁寧にこだわった結果が、今の狛江湯の姿なのだと思います。まさに「シンプル・イズ・ベスト」を守り抜いたからこその60年。ぜひとも近くにお越しの際は、狛江湯にお立ち寄りください!

(写真・文:銭湯ライター:中山英樹


【DATA】
狛江湯(狛江市|狛江駅)
●銭湯お遍路番号:狛江市 3番
●住所:狛江市東和泉1-12-6
●TEL:03-3489-3881
●営業時間:15~24時
●定休日:火曜
●交通:小田急線「狛江」駅下車、徒歩3分
●twitter:https://twitter.com/komaeyu
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※記事の内容は掲載時の情報です。最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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サウナは2段に分かれており、熱い空気を求めるなら上段に座ってほしい

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男湯の立ちシャワー。温かいお湯が三方向から勢いよく体を包み込む

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銭湯入り口にはコインランドリーも併設。洗濯の待ち時間に入浴するお客さんも多い