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国内外を問わず、銭湯の魅力を発信する銭湯大使・ステファニー。なぜフランス人の彼女は銭湯に通っているのか? 外国人から見た銭湯の魅力を紹介。


日本に住む多くの人の家には、当たり前のようにお風呂があるので、「なんで家にお風呂があるのに、わざわざ銭湯に行くの?」と、言われることがよくあります。そのような人たちにこそ、銭湯の魅力を知ってほしいと思います。

フランス人である私が感じる、日本の銭湯の魅力とは。

まず、一番分かりやすいと思うのは、美容と健康に良いことです。この二つは、銭湯で最も効果を感じられるところです。私はよく銭湯でお年寄りの方と話をしますが、みなさん驚くほど肌が綺麗でツヤツヤしています。

ついこの間も、大変美人なおばあちゃんと銭湯で話をしていました。すると彼女は80歳だと言うのです。本当に驚きましたし、私も憧れてしまうような肌をしていました。

そして私自身も、銭湯でその美容の効果を感じています。都会の中で暮らしていると、やはり空気はあまり綺麗ではありません。空気中の汚れは肌に付着し、肌の老化を促進させますが、銭湯でしっかりと身体を温めて、汗を流し、デトックスすることで、肌は綺麗な状態になります。

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私はスキンケアが好きで、オーガニックの製品をよく使いますが、銭湯でもよくスキンケアをします。肌が綺麗な状態なので、その効果はさらに高まります。そのような意味で、銭湯はスパのような場所でもありますね。私は乾燥肌ですので、友人からは、銭湯に行ったらもっと乾燥してしまうのではないかと聞かれますが、井戸水を使用している銭湯では、むしろ保湿効果が高く感じられ、湯上がり後は肌が大変しっとりします。美容に関しては、女性だけではなく、男性の方にとってもお勧めしたいです。最近では自分の肌を大事にする男性も増えています。銭湯の湯船に入るだけでも、かなり効果のあるスキンケアになります。

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また、ヒートショックプロテイン(HSP)を生み出す場として、銭湯はうってつけと言えます。HSPとは、傷ついた細胞を修復するタンパク質のことで、免疫力を高めたり、コラーゲンの減少を抑えたり、代謝をよくしたり、美容にとても効果のあることで注目されています。銭湯で身体を温めることで、HSPの生成を促すことができますので、美容への効果が期待できます。

健康の面でも、銭湯は非常に効果があります。以前、私は毎年冬になると風邪をひいていましたが、銭湯に通い始めてからは、風邪を引きにくくなりました。加えて、銭湯で身体を温めることで、体がやわらかくなるので、湯船に入っていて熱くなりすぎてしまった時は、休憩がてらストレッチをしたり、顔のパックをしたりしています。おかげで、ひどかった肩こりも今ではずいぶん楽になりました。

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さらに、銭湯は体の健康のみならず、心の健康にもとてもよい効果があります。日々の仕事や生活で、どれだけ嫌なことや大変なことがあっても、温かい銭湯に入れば、身も心もリフレッシュして、またこれからがんばろう!という気持ちになります。それは銭湯の設備のおかげでもありますが、銭湯が持つ、とても人間味のある温かさがもたらすものでもあると思います。

心と身体の健康と美容にとてもよいのが、銭湯です。

まだまだ銭湯の魅力は尽きないですが、それはまた次回に!


【プロフィール】

ステファニー フランス・プロバンス生まれ。リヨン大学で日本文学を専攻し、2008年、交換留学のため来日。その際に銭湯と出会いファンとなる。2012年に再来日。以来、銭湯を楽しむ日々を送っている。豊島区浴場組合ホームページで銭湯ナビゲーターを務めるほか、国内外のメディアで銭湯の魅力を発信中。2015年、日本銭湯文化協会より銭湯大使に任命。
ブログ(英語・日本語):http://dokodemosento.com/
Instagram:@_stephaniemelanie
#dokodemosento

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