2023/09/13

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今泉⼒哉監督の最新作『アンダーカレント』の10月6日公開を記念して、9月6日より東上野の寿湯で実施される「アンダーカレント湯」のオープニングイベントが、主演の真木よう子さんと銭湯ペンキ絵師の田中みずきさんが参加して開催されました。

映画『アンダーカレント』の本編からインスパイアされて寿湯の浴室に描かれた大きなペンキ絵を背景に、落ち着いた色合いの浴衣姿で登場した真木さんは、銭湯の店主で、夫が失踪してしまった主⼈公かなえを演じるにあたって、「撮影は夏でしたが、真冬の設定だったのでボイラー室のシーンは結構暑くてヤバかった。銭湯の掃除は大変だと思いました」と銭湯ロケならではの苦労を披露。

話題の入水シーンの撮影は専用プールで行われたそうで、「自信がありました。まあできるだろうと思った」と余裕の表情ながら、「調子に乗ってやったら鼻に塩素が入って3日間くらい味も匂いもしなかった。しかも脚立に足を引っかけて踏ん張っていたのでキツかった」と身振り手振りで熱演を報告。

20代の頃に漫画原作を読んでいたという真木さんは、「今回はそんな私の漫画愛があったので、実写化するならば頑張らないといけないと思った。撮影中は毎日台本と漫画の2冊を持ち込んで漫画のシーンと変わらないシーンがあったとしたら、かなえの表情や捉え方などを研究しました」とファンならではのこだわりも。

一方、真木さん扮するかなえが水中に沈む姿を捉えた今回のペンキ絵について、田中さんは「真木さんが水中に沈む中で薄っすらと目を開けておられて、それがすべてを受け入れているかのような表情に見えた」とコンセプトを説明。富士山に繋がる構図については富士=不死・普遍のイメージだと解説しました。

現在⽇本で3人しかいない銭湯ペンキ絵師の一人である田中さんが描いたペンキ絵について、完成度に驚いたという真木さんは、「『アンダーカレント』のかなえちゃんを描いてもらった気がして、富士山と繋がっていて素晴らしい絵だと思った」と感激しながら、タイトル文字の上にサインを書き加えました。

真木さんは「この映画は言葉では言い表せない人間の葛藤などを描いていて、だけれど観た後に気持ちが落ちるような映画ではなくて、人を理解することの幸せを感じられる映画になっています。人と寄り添うことの大切さについて少しでも考えてもらえたら嬉しいです」とアピールしました。

9月6日(水)~10月15日(日)まで、寿湯は店内も店外もアンダーカレント尽くし。この映画をモチーフにした暖簾やポスター装飾に加えて、特別湯も実施されるので、この機会にゆったりと湯船につかって『アンダーカレント』の世界観に浸ってみては。


■アンダーカレント湯
実施期間:2023年9月6日(水)~10月15日(日)
場所:寿湯
住所:台東区東上野5-4-17(銭湯マップはこちら
TEL:03-3844-8886
交通:東京メトロ銀座線「稲荷町」駅より徒歩2分
営業時間:11:00~25:30(最終受付25時05分)
定休日:第3木曜
ホームページ:http://www7.plala.or.jp/iiyudana

 

■映画『アンダーカレント』
公式HP:https://undercurrent-movie.com
公開日:2023年10月6日(金)
出演:真木よう子、井浦新、リリー・フランキー、永山瑛太、江口のりこ、中村久美、康すおん、内田理央
監督:今泉力哉『愛がなんだ』『ちひろさん』
音楽:細野晴臣『万引き家族』『メゾン・ド・ヒミコ』
脚本:澤井香織『愛がなんだ』『ちひろさん』、今泉力哉
原作:豊田徹也『アンダーカレント』(講談社「アフタヌーンKC」刊)
製作幹事:ジョーカーフィルムズ、朝日新聞社
企画・製作プロダクション:ジョーカーフィルムズ
配給:KADOKAWA
コピーライト:豊田徹也/講談社 2023「アンダーカレント」製作委員会