3月3日(火)より開会予定だった特別展「ぬくもりと希望の空間~大銭湯展」は、江戸東京たてもの園の新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴う休園により、開会が延期されました。休園期間は3月31日(火)までですが、状況によってはさらに延長する可能性もあるとのことです。

江戸東京たてもの園 公式ホームページ
《新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴う主催事業の休止のお知らせ 2月28日》

《新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴う(臨時)休園延長のお知らせ 3月13日》

《新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴う(臨時)休園延長のお知らせ 3月27日》

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江戸東京たてもの園(小金井市)では、3月3日(火)より9月27日(日)まで、特別展「ぬくもりと希望の空間~大銭湯展」を展示室にて開催する。

江戸時代に人々の憩いの場として発展し、時代とともに姿を変えながら今日まで続く東京の銭湯文化。その歴史をひもとき、銭湯が社会に果たした役割や変遷を紹介しながら、その魅力に迫る。

なお、足立区千住元町より園内に移築され、保存・公開されている「子宝湯」は、贅を尽くした装飾と社寺建築を思わせる外観を備えた「東京型銭湯」を代表する建物。脱衣場の縁側と庭、浴室のタイル画とペンキ絵など、やすらぎを演出する仕掛けが随所に施されている。この機会にじっくり見学してみては。

 

子宝湯(復元建造物)

  

 

子宝湯浴室

 

なお、開催期間中は「銭湯コンサートと対談」「銭湯寄席」「子宝湯の縁側開放」「子宝湯で足湯」などのイベントが予定されている。日程や申込方法は決まり次第、江戸東京たてもの園の公式ホームページに掲載される。

 

【展示内容】
第1章 江戸東京の入浴事情

 江戸に幕府が開かれ都市開発が進むと、全国から多くの人が集まって住むようになりました。京都周辺で発展していた有料の入浴施設(銭湯)が江戸にも作られます。銭湯は暮らしの一部になり、そこでの過ごし方や使う道具、設備やサービスも発展し、情報交換の場、憩いの場としての役割も果たすようになります。明治維新後、人口が集中した東京で急増した銭湯は、今日にほぼ近いスタイルで営業されるようになりました。 
 この章では、江戸東京における銭湯の発展と変遷を紹介します。

 

時世粧年中行事之内競細腰雪柳風呂(江戸東京博物館蔵)

 

第2章 東京型銭湯

 関東大震災により、東京市(当時)では江戸以来の伝統ある街並みや建築物の多くが失われ、銭湯も多くが焼失しました。震災復興が進む中、豪華な宮造りの銭湯が登場し、東京の銭湯建築の流行になっていきます。本瓦葺き屋根や唐破風、兎毛通しなど社寺建築のような外観と、開放感ある内部空間を持つ「東京型銭湯」には、銭湯経営者の思いやこだわりが込められていました。
 この章では、「東京型銭湯」について、復元建造物「子宝湯」を事例に建築的特徴や、見どころを写真や映像で紹介します。

建設中の足立区千住のタカラ湯(タカラ湯蔵)

 

第3章 銭湯黄金時代

 終戦後、急速な経済復興と高度成長によって東京に人口が集中し、銭湯の需要は高まります。職を求める若者たちや、1964年(昭和39)の東京オリンピックに向けたインフラ整備のための労働者など、多くの人が全国から東京に集まりました。東京における銭湯数は昭和40年ごろにピークを迎えます。客のニーズに応えた新アイテムや新サービスが次々と誕生し、銭湯を賑わせました。
 この章では、東京における最盛期の銭湯の姿を、銭湯が登場する漫画、楽曲などでふり返るほか、銭湯に広まったおなじみのアイテムを展示します。

ケロリン桶(個人蔵)

※「ケロリン®」は内外薬品株式会社の登録商標です。内外薬品は富山めぐみ製薬に事業継承しました。

 

第4章 平成の銭湯

 現在、東京で営業中の銭湯の数は最盛期の約2割程度です。家風呂の普及によって公衆衛生の場としての役割を終えた銭湯は、利用者の減少、施設・設備老朽化、燃料の高騰などの事情も重なり、年々減少しています。その一方で、生活様式や利用者ニーズの変化に合わせて設備やサービスを変容させながら、営業を続ける銭湯もあります。
 この章では、時代とともに変化する銭湯の役割と姿を紹介します。

露天風呂のある銭湯(足立区・堀田湯)

 

【実施概要】
特別展 「ぬくもりと希望の空間~大銭湯展」

■期間:2020(令和2)年3月3日(火)~9月27日(日)
■会 場:江戸東京たてもの園(小金井市桜町3-7-1 都立小金井公園内) 展示室
■主 催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 江戸東京たてもの園
https://www.tatemonoen.jp/
■開園時間:10月~3月:午前9時30分~午後4時30分、4月~9月:午前9時30分~午後5時30分 ※入園は閉園時刻の30分前まで
■休園日:毎週月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は、その翌日)、年末年始
■観覧料
一般:400円
65歳以上の方:200円
大学生(専修・各種含む):320円
高校生・中学生(都外):200円
中学生(都内在学または在住)・小学生・未就学児童:無料
※休園日や観覧料の詳細は公式ホームページ参照
■アクセス:公式ホームページ参照