2019/10/10

トピック

オリンピック、パラリンピックが開催される2020年に向け、文化面から東京を盛り上げるために、様々なプログラムを展開する「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」(主催:東京都、アーツカウンシル東京)。その13のプログラムの一つである「TOKYO SENTO Festival 2020」の制作発表会が、銭湯の日である10月10日、10時10分より東京都浴場組合で開催された。

制作発表会には『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリさん、東京2020公式アートポスターにも起用された大原大次郎さん、NHK Eテレ『みいつけた!』のアートディレクションを担当する大塚いちおさん、既成の表現方法にとらわれない独自の方法や発想による『生(き)の芸術』アール・ブリュットの表現者である青木尊さん、星清美さんら5人のアーティストと、ペンキ絵の監修を担当する田中みずきさんが出席。

「TOKYO SENTO Festival 2020」が約550ヵ所の東京の銭湯が一丸となって展開する一大アートプロジェクトであり、2020年5月26日(ゴー風呂の日)より開催されることが発表された。

 

イベントについて説明する東京都浴場組合の近藤和幸理事長

 

このイベントでは、2020年5月26日から9月6日にかけて、都内にある4つの銭湯の浴室が各アーティストが描いたペンキ絵で彩られる。

吉祥寺の弁天湯で「みいつけた!」湯を担当する、イラストレーターの大塚いちおさんは「銭湯は仕事で行き詰まったときのリラックス空間。コッシー、サボさん、オフロスキーをはじめ、僕がデザインしたキャラクターがあふれる空間でリラックスしてほしい」と話した。

吉祥寺の弁天湯担当の大塚いちおさん

 

銀座の金春湯で「湯覧線(ゆうらんせん)」を担当する、グラフィックデザイナーの大原大次郎さんは「子供から大人まで楽しめる空間にしたいと思っています。アニメーションを使い動くペンキ絵ができたらいいなと考えています」と述べた。

銀座の金春湯担当の大原大次郎さん

 

鶯谷のひだまりの泉 萩の湯で「アール湯ルット」を担当する、青木尊(あおき たける)さんと星清美(ほし きよみ)さんは「皆さんに見てもらえると思うと頑張るって気持ちになります。僕の絵をご覧になってください。待っててください。そろそろ幕があがります。ぼくの絵をご覧ください」(青木)、「こんなに大きな絵は初めての経験で少し不安もありますが、描くことは大好きなので一番好きな動物の絵を思いっきり表現できたらいいなと思っています」(星)とそれぞれ意気込みを語った。

鶯谷のひだまりの泉 萩の湯担当の青木尊さん

 

鶯谷のひだまりの泉 萩の湯担当の星清美さん

 

代々木八幡の八幡湯で「古代バラネイオンの湯」を担当する、漫画家で随筆家のヤマザキマリさんは「古代ギリシャと古代ローマの人たちが楽しんでいた風呂とスポーツをペンキ絵で描きます。オリンピックは元々こういうものだったというのを観察してほしいです。銭湯は日本に存在する素晴らしい文化を理解してもらうには、最高のツール。大きな絵は関わったことはないが、頑張って描きたい」と笑顔を見せた。

代々木八幡の八幡湯担当のヤマザキマリさん

 

ペンキ絵を監修する、絵師の田中みずきさんは「皆さんの個性を活かしたバラエティ豊かなペンキ絵をお見せできるように、微力ながらお手伝いさせていただければ」と語った。

ペンキ絵を監修する田中みずきさん

 

また、これらのペンキ絵の制作に加えて、都内の全銭湯で参加アーティスト描き下ろしのオリジナル暖簾の掲示やスタンプラリーの実施と、大原大次郎さんがデザインした「TOKYO SENTO Festival 2020」のロゴもあわせて発表された。

「TOKYO SENTO Festival 2020」のロゴ

 

2020年、日本を代表するアーティストたちが彩る東京の銭湯が、世界中の人々を魅了することが期待される。

銭湯大使のステファニーさんがMCを務めた

 


【TOKYO SENTO Festival 2020開催概要】
実施期間:2020年5月26日(火)~2020年9月6日(日)
実施会場:東京都内約550箇所の銭湯
公式webサイト:tokyosentofestival.jp

主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京

企画・運営:TOKYO SENTO Festival 2020 実行委員会
(主幹事 東京都公衆浴場業生活衛生同業組合)

協賛:牛乳石鹸共進社株式会社・株式会社明治・アサヒビール株式会社・株式会社ビームス

 


<TOKYO SENTO Festival 2020実行委員会とは>
TOKYO SENTO Festival 2020実行委員会は、銭湯への熱い想いを日本のみならず世界中に伝えるために、東京都公衆浴場業生活衛生同業組合が主幹事として結成しています。

 

<Tokyo Tokyo FESTIVALとは>
オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向けて東京を文化の面から盛り上げるため、多彩な文化プログラムを展開し、芸術文化都市東京の魅力を伝える取組です。
https://tokyotokyofestival.jp/

 

<Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル 13とは>
斬新で独創的な企画や、より多くの人々が参加できる企画を幅広く募り、Tokyo Tokyo FESTIVALの中核を彩る事業として、東京都及び公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が実施するものです。
国内外から応募のあった2,436件から選定した13の企画を、「Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13」と総称し、オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向けて、順次展開していきます。
公式WEBサイト https://ttf-koubo.jp/