2018/07/23

トピック

慶応4(1868)年、西郷隆盛と勝海舟の会談によって新政府軍の江戸総攻撃が回避され、「江戸無血開城」が行われてから、今年で150年。両者の会見が行われた池上本門寺内の松濤園をはじめ、晩年の勝海舟にもゆかりのある大田区では、西郷の出身地である鹿児島県と共同で、「どんと来い! 幕末・明治プロジェクト~「江戸」を救い、「東京」を作った出会い~」と題した特別企画を実施します。

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その第一弾として、7月21日(土)より東蒲田の大正湯に、日本で唯一の女性銭湯絵師・田中みずきさんによる「西郷どん」と「勝海舟」のペンキ絵が登場しました。田中さんは2016年に映画『シン・ゴジラ』と大田区の銭湯がコラボした「ゴジラ湯」のペンキ絵でも注目を集めた、現役最年少の銭湯絵師。男湯は「西郷と桜島」、女湯は「勝海舟と洗足(せんぞく)池」という構図で、浴室で両者が対面。湯船につかりながら、江戸の町と100万人の命を戦禍から守り、現在の東京へと発展する礎となった偉業に思いをはせることができます。

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西郷どんを制作中の田中みずきさん

 

ペンキ絵を制作した田中みずきさんは「西郷どんは、写真が残っていないので、描くにあたってはいろいろな資料を見てイメージを膨らませました。西郷どんと勝海舟の対談というドラマチックな場面を湯船につかりながら楽しんでもらえれば」と話していました。

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男湯は西郷どんと桜島

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女湯は勝海舟と洗足池

大田区南千束にある洗足池は、勝が西郷との会談に向かう途中で休息をとった際、風光明媚なこの地を気に入り、後に「洗足軒」という別邸を建設。西郷もここを訪れて、日本の将来について語り合ったと伝えられています。明治32(1899)年にこの世を去った勝は、遺言により洗足池のほとりに葬られ、その墓所の隣には西南戦争による西郷の死を悼んで勝が私費で建てた「西郷隆盛留魂碑」が大正時代に移築されています。さらに、2019年夏には「(仮称)勝海舟記念館」が開館の予定です。

「どんと来い! 幕末・明治プロジェクト」
https://otakushoren.com/meiji150/

 

■開催情報
「どんと来い! 幕末・明治プロジェクト~「江戸」を救い、「東京」を作った出会い~」
●期間:2018年7月21日(土)~12月下旬
●場所:大正湯(大田区東蒲田1-21-6)
●TEL:03-3731-6944
●営業時間:16時~24時
●定休日:金曜
●交通:京浜急行線「京急蒲田」駅より徒歩5分
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