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今回撮影した銭湯は西東京市のみどり湯。西武池袋線のひばりヶ丘駅から徒歩5分ほどのところにある。

駐車場も完備しているため、常連さんはもちろん、一見さんでも行きやすい銭湯だ。しかし銭湯自体が表通りに面していないのと、銭湯のシンボルである煙突がないため見つけづらいかもしれない。いろいろな銭湯を巡ってきた私でも最初に訪れたときは素通りをしてしまったほどなので、初めて見つけた時の喜びはひとしおだろう。

さて、みどり湯は昭和32(1967)年から今の場所にある。同43年に代々農家だった先代が譲り受け、その後、息子である今のご主人に引き継がれている。

昭和40年代は雑木林に囲まれていたみどり湯も、月日がたつにつれ、集合住宅に囲まれて見つけにくくなったことから、15年ほど前に看板を設置した。みどり湯への道しるべとなっているその看板も、当初は鮮やかだったであろうピンク色が少し色あせているのがどことなく微笑ましい。この看板があることで、みどり湯にたどり着けた人は多いのではないだろうか。

銭湯好きの間では湯船の配置で関東式や関西式などの違いがあるとよく聞くが、ここみどり湯は左右の浴室で湯船の配置が違う。向かって右側の浴室は、湯船が中央にある洋風の造りで、左側の浴室が壁に沿って湯船が並ぶ和風の造りとなっている。ご主人曰く、「洋風と和風を週替わりに楽しんでもらうため、このような造りにした」とのことである。

長年銭湯を撮影していても、なかなか良い写真が撮れずに手こずるアングルがたまにある。それが今回のみどり湯の洋風湯船の方だ。悩み迷って絞り出した結果、実際にシャッターを切ったのが、縦横合わせて6カットもある。それでも、もっとよく撮れたのではないかと若干後悔が残る。

私が湯船が浴室の中心にある関西方面で銭湯をもっと撮影をしていたら、今回の写真とはまた一味違う写真が撮れただろうし、このような経験と反省が、今後の撮影で役に立つのだと思う。今回の撮影でつくづく思う。私はもっと写真が上手くなりたいんだと。よい写真とは何なのか、自分なりの答えが見え始めて来たので、今後をお楽しみに。

(写真家 今田耕太郎)

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【DATA】
みどり湯(西東京市|ひばりヶ丘駅)
●銭湯お遍路番号:西東京市1番
●住所:西東京市ひばりが丘1-14-2
●TEL:042-421-9530
●営業時間:15~23時半(日曜、祝日は14~23時)
●定休日:金曜
●交通:西武池袋線「ひばりヶ丘」駅下車、徒歩4分
●ホームページ:–
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今田耕太郎

1976年 北海道札幌市生まれ。建築写真カメラマン/写真家。

2014年4月よりフリーペーパー「1010」の表紙写真を担当。2015年4月からはHP「東京銭湯」のトップページ写真を手がける。

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